映画「ディア・ドクター」試写参戦!
「蛇イチゴ」「ゆれる」の西川美和監督の最新作「ディア・ドクター」を見てきました!
ストーリー
街まで車で2時間もかかる僻村にやって来た、医大を出たばかりの相馬(瑛太)。研修医として赴任してきた彼を待っていたのは、看護師と一緒に診療所を切り回している、物腰の柔らかそうな中年医師、伊野(笑福亭鶴瓶)。数年前、長く無医村だったこの地にふらりとやってきたこの医者は、高血圧から心臓蘇生、地方老人の話し相手まで、様々な病を一手に受け、村人から絶大な信頼を寄せられていた。そんなある日、伊野の元にかづ子という独り暮らしの未亡人が診察にやってくる。ずっと診療所を避けていた彼女だったが、次第に伊野に心を開き始める。そして、彼女の診療を通じ、伊野が隠していた意外な素顔が浮かび上がってくる——。
笑福亭鶴瓶は初主演なんだけど、これが結構ハマリ役ですごく良かったんです!
村の医者って神様的な扱いをされ、みんなに尊敬されています。
だけど、その神様的な扱いをされる程、自分の実力はあるのか?!などという疑問。
誰しもあると思うんですよね。
結果が思ってたより高く評価されて、それ以上を期待される。
話だけが一人歩きすることもしばしば。
低く評価される分には怒り炸裂で次、やったる!って気持ちにもなるかもしれないけど、あまりにも高く評価されると現実離れしてイケナイことをしてるような気もしちゃいます。
こういうのって自分の中で空回りするばかりで冷めちゃったり、人を信じられなくなったりもするんですよね。
でも、評価ってもんは人がするものだから、ここは難しいとこ。
この受け取る感じってのはその人の性格にもよるんだと思うけど、
正当な評価ってものは、やっぱり自分の中にあるもんですよね。
そして、自己満足なところに落ち着くような気もします。
そういった人の気持ちの流れも上手く描いてありました。
そして、この脚本、なかなか鋭く、面白い着眼点だと思いました。
見る価値ありな作品です!
「ディア・ドクター」
2009年6月27日よりシネカノン有楽町1丁目ほか全国にて公開
監督・原作・脚本:西川美和
音楽:モアリズム
キャスト
笑福亭鶴瓶、瑛太、余貴美子、松重豊、
岩松了、笹野高史、井川遥、
中村勘三郎、香川照之、八千草薫
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