映画試写「サガン−悲しみよ こんにちは− 」観戦
ストーリー
デビュー作「悲しみよこんにちは」が世界的ベストセラーとなり、わずか18歳で有り余る富と名声を手に入れた作家、フランソワーズ・サガン。しかし、作品以上に注目されたのは、サガン本人の人生だった。ゴシップ誌を賑わすセレブとのパーティ三昧。生死をさまよったスポーツカーの事故。「破滅するのは私の自由」と発言して騒動になったドラッグでの有罪判決。勝っても負けても桁外れの金額だったギャンブル。ミッテラン元大統領との親密な交際…。
スキャンダラスなイメージとは裏腹に、サガンは結婚をし、子供にも恵まれ、最愛の人の死に悲しみ、そして生涯真摯に小説を書き続けた。本作では世界を熱狂させたデビューから、この世を去るまで、きらびやかな人生とその陰に隠された素顔を描き出す。
主演は『エディット・ピアフ〜愛の讃歌〜』のシルヴィー・テステュー。
この人の演技力はスゴかった。
そして、このサガン。愛も名声も贅沢も、全部手に入れて、全部失って。
なんてすざましい人生。。。
映画の中ではたくさんのサガンらしい名言が出てきます。
「人は弱く孤独だ」
「恋の始まりは最高だ。終わりはあがいて疲れるだけ」
「破滅しようが、勝手でしょ?」
たくさんの名言があるんだけど、唯一相対するようなセリフがあります。
それは
「何歳からでもやり直せる。生きるしかない」
うん。そうだ。
だけど彼女は自分を変えられない。
それがサガン。
不器用極まりない。
逆にそれが人間臭くもあるような気がしました。
お金で愛は買えない。
お金があっても寂しさは埋められない。
きっと解ってはいるんでしょうけどね。
サガン自身の私生活を中心に
生きるという苦悩を描いてある映画でした。
私はお金持ちじゃないけど
それでもサガンの寂しさ、人の根本に共感できる
そんな映画でした。
「サガン−悲しみよ こんにちは− 」
監督:ディアーヌ・キュリス
出演:シルヴィー・テステュー/ピエール・パルマード/ジャンヌ・バリバール
2009年初夏、Bunkamuraルシネマ、シネスイッチ銀座ほか全国順次ロードショー
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